水中での呼吸は、ある程度経験を積み、慣れることが大切です。
潜る経験を重ねる度に、だんだん水中での呼吸に慣れていき、感覚を覚え、前回潜った時よりも呼吸をする事が楽になったな〜、と体感できるようになります。
呼吸に対する不安が軽減されると、潜水時間が気にならなくなり、生物や珊瑚など、水中360度の光景を見る余裕が出てきます。
逆に、いつまでも呼吸に不安を抱いたままだと、『あと、どれくらい潜っているんだろう・・・』と、潜水時間が気になって、ダイビングを楽しむことができません。
私も、最初の頃は原因不明の恐怖感がありましたが、あまり深く考えず、とにかく大丈夫、大丈夫と自分に言い聞かせ、楽しむことに集中しました。
呼吸が苦しいと思うのはなぜか

そもそも、陸上と水中では、呼吸の感覚が全く違うので、陸上より水中の呼吸が苦しいと感じるのは当然だと思います。
ウミガメだって、息継ぎをするために水面に上がってきます!(苦しいと思っているかは不明ですが)
なので、水中での呼吸は多少苦しいもんだ、苦しくて当然だと思うと、少しは気が楽になるかも知れません。
正しい呼吸法が身についていない
・大きくゆっくり呼吸をすること
・古い息を全て吐き切ること
呼吸法のポイントは大きくこの二つです。これさえクリアできれば大丈夫です!
息苦しいと、つい息を吸うことばかりに気を取られ、きちんと息を吐くことができていません。ここは意識して呼吸をしたいところですね。
私もついつい息が浅くなってしまうのですが、意識することで変わってきます。
たくさん息を吸うために、しっかり息を吐き切ること、些細なことかも知れませんが、次第に呼吸が楽になります。
恐怖への自己暗示
呼吸が苦しいと思う原因の一つに、不安や恐怖心を持ち過ぎるという事が考えられます。
理屈ではなく、ただ“怖い”と思ってしまうのです。
潜る前から、今日も苦しくなったらどうしよう、や、水中でレギュレターが外れたらどうしよう、など、起きてもいないアクシデントを想像し、勝手に動揺しているのです。
それは、自ら恐怖心を煽る事になるのでやめましょう、私も無意識にやってしまっているので、気をつけています。
不安に思ったら、慌てず心を落ち着かせ、リラックスです。
『今日は、ウミガメが見られるといいな〜』など、起きたら嬉しいハプニングを想像しながら潜ってみるのもおすすめですよ。
事実、本当にウミガメと遭遇できるかも知れません。
呼吸が苦しいときの対処法
苦しいと感じる感覚は、人それぞれ個人差があります。
呼吸に対する不安が、息苦しさを増長させてしまっている場合は、不安に思うアクシデントの対処法を身につける必要があります。
対処法が身についていれば、自信にも繋がり、怖さも緩和します。
備えあれば憂いなし、ということです!
基本は、大きくゆっくり呼吸をすること、古い息を全て吐き切ることです。
呼吸法は、水中にいなくても練習することができます。
なかなか毎日潜ることは難しいので、日頃から呼吸を意識し、実践に備えておくと良いですね。
呼吸を整え、更にメンタルも整えておくことが重要です。
呼吸が苦しい原因とメンタルのまとめ
不安を相殺できる分の安心材料を集めてみましょう。
ダイビングをするとき、自分の力量を把握してくれているインストラクターと一緒に潜る事は、とても安心です。
前回から少しブランクがあり、久しぶりに潜る場合は、浅瀬から始めてくれたり、状況に応じた潜水プランを立ててくれたりすると、それだけで緊張が和らぎます。
そういう意味では、毎回違うダイビングショップで潜るより、同じショップ、同じインストラクターにお世話になることは、安心感が増します。
リピート割引やポイント制がある場合は、お得に利用することもできます。
更に、インストラクターとの相性も重要です。
サービスもさることながら、自分に合ったインストラクターとの出逢いは、今後、安心してダイビングをする為に、とても重要だと思います。
やはり、毎回違うお店で初対面のインストラクターよりも、同じインストラクターにお世話になる方が私は安心だと思うので、なるべくそうしています。
複数のインストラクターがいるお店の場合、前回の担当は履歴でわかるので調整してくれたりします。
経験上、前の担当が良かったからまた同じお店にリピートすると思うので。この辺はお店を選ぶ上で、価格よりも重要なポイントかな、と思います。
そして、ダイビングは、他者と競技するスポーツでは無く、自分の好きなペースでできるところも、ダイビングを好きになった理由の一つです。
不安を安心に変換させる為には、自分に合った環境選びと、呼吸とメンタルを整える事を意識してみて下さい。
呼吸を制するものは、ダイビングを制すると言っても過言ではありません。
安全にダイビングを楽しむために、呼吸法は必ず身につけておきたい基本スキルです。
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