浮力を自由自在に操ることは、初心者が最も苦手なスキルではないでしょうか。
浮力コントロールとは
ダイビングをするとき、浮力コントロールをするために、BCDとウエイトという2種類の器材に加え、自分の呼吸(肺)を使います。
浮力をうまくコントロールするためには、どうすれば良いのでしょうか。
浮力は3種類ある
浮く状態はプラス浮力
沈む状態はマイナス浮力
浮きも沈みもしない状態は中性浮力
ダイビングでは、この中性浮力をうまくつくることが、とてもとても重要になります。
水中で、このニュートラルな状態になりたいのです!

ちなみにわたしは、中性浮力をつくることが大の苦手です。偶然できる瞬間がありますが、持続しません。
浮力コントロールをするための3つのアイテム
うまく浮力コントロールをし、中性浮力をマスターすることが今後の課題でもあります。
BCD

通称:BCといいます、浮力調節具です。
見た目はライフジャケットのような、チョッキスタイルです。
BCには、給気ボタンと排気ボタンと排気ホースが一体となったものが付いています。
操作は、いたってシンプルで、BCに空気を入れる(給気)と浮き、空気を抜く(排気)と沈みます。(着る浮き輪、のイメージです。)
浮力を調節し、自由自在に浮いたり(プラス浮力)、沈んだり(マイナス浮力)して、中性浮力をつくることができます。
操作はシンプルなのに、ボタンを押すタイミングが、初心者にとっては結構難しいのです。
呼吸(肺)
自分の肺を使います。(体内の浮き袋、のイメージです。)
空気を吸い、肺に空気を溜めると浮き、空気を吐き、肺の空気を出し切ると沈みます。
動作にはタイムラグがあり、空気を肺に溜めた瞬間、浮くわけではありません。(逆もまた然りです。)
この、タイムラグに、いつも翻弄されてしまうのです。
『あっ』と思った時既に遅しです。もう制御不能です。
適正ウエイト(おもり)
プラス浮力(浮く)を相殺するための鉛のウエイトを装着します。
変身ベルトのように、腰に巻きます。(鉛なので、誤って足の上に落とすと怪我をするので気をつけましょう。)
自分に合った適正ウエイトを装着することが重要です。
わたしのように浮きがちな(うまく潜れない)初心者は、適正よりも少し重い目にウエイトをつけたくなるのですが(オーバーウエイトといいます。)、それは、BCや呼吸で浮力コントロールをしているのではなく、単に重みで沈んでいることになるのでNGです。
あくまでも、適正ウエイトとBCと呼吸(肺)を使い、浮力コントロールすることにこだわります!
そして、中性浮力をいつでもつくれるスキルを身につけることが目標です。
また、水中で身体を保温するためのウエットスーツも浮力になります。
タンク(水中で呼吸するための呼吸ガスが入っている器材)には、アルミ製(軽い)とスチール製(重い)があります。
適正ウエイトは、ウエットスーツの厚みや、タンクの種類(アルミ製かスチール製か)によって調整します。
そういえば、『今日は、どちらのタンクにしますか?』・・・とは、聞かれたことがありません!
もしかして選べないのかな?(機会があれば聞いてみたいと思います。)
過去のダイビングを振り返ってみても、タンクは全てスチール製(重い方)でした。
でも、スチール製は重いのですが、その分ウエイトが軽く済むので、それを好むダイバーも多いようです。
そして、適正ウエイトが重要な理由は、水中での浮力コントロールを最小限にするためです。
もし、自分に合っていないウエイトでダイビングをすると、必要以上にBCへの給気・排気の操作回数が増え、バランスも取り辛くなり、無駄な体力を消耗することになってしまいます。
エコな泳ぎができなくなるのです。
ダイビング中の姿勢(目線)
ダイビング中、インストラクターだけが頼りです。(初心者あるある)
常にインストラクターに注目し、何か指示があれば見落とさないように、目で追っています。
そうすると、目線が前になり、だんだん上体が起きた姿勢になり、浮き易くなります(膝が曲がって、歩いているようになります。)
少し頭を下げるイメージで、脚は真っ直ぐ伸ばし、水平姿勢で泳ぐことがポイントです。
苦手な浮力コントロールがうまくできるようになるには?まとめ
浮力コントロールのどこが苦手で、何ができていないかを、自分で分かっておく必要があります。
わたしの場合は、浮力コントロールをすることに、そもそも苦手意識がありました。
ですが、苦手なりに試してみたことがあります。
それは、水中ではBCを使わず、呼吸(肺)のみで浮力コントロールをする方法です。
そうすると、浮いたり沈んだりバタバタせず、割と安定していました。
やはり、バタつく原因は、BCを操作するとき、わずかですが姿勢が崩れるからだと思います。(自己分析)
BCと呼吸(肺)と、並行で使えるのがベストなのですが、慣れるまでは、どちらか主体でも、浮力コントロールができていれば問題ないと思います。
BCの操作も、最初は給気・排気のタイミングがよくわからなかったとしても、使っているうちに自然とわかってくるようになるはずです。
BCも呼吸(肺)も、操作後タイムラグがありますが、BCの方が反応が早いです。
その特徴を知ったうえで、浮力コントロールをしてみましょう。
瞬時に、どちらを使うか判断できるようになりたいですね!
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